正しく、美しい日本語表現を目指す
★★★☆☆
2008-07-14
■感想
「正しい日本語を使うための技術とトレーニング」という表題に
惹かれ、本書を手にとりました。
年下の人達が書く文章を見ていると、確実に日本語力が落ちていると感じます。
但し、見ている日本語が変であるということは感覚的に分かるのですが、
なぜ変なのか、本来どうあるべきかについて、自信を持って指摘、説明
できるかというと、自信が無い場合も多くありました。
本書を読むことで、間違っていなかったと確信が持てた部分もあれば、
もちろん学習することや、気付きもありました。
敢えて、ビジネスに限定せずに、正しく、美しい日本語を書き、話すことを
意識し続けていれば、結果的にビジネスシーンでも改善が見られる気がします。
特に1章、2章は、意識すべき視点がたくさん盛り込まれており、
繰り返し読むことが効果的だと思われます。
特に"書く技術"で述べられている、「長い連体修飾・連用修飾」と
「主語と述語の対応の乱れ」は、人の文章を見ていて非常に気になる要素です。
また、文の長さの目安については、日常生活で字数を数えることも余りないので、
意識してみると気付きがありました。
正しく、かつ美しい日本語表現ができるようになれば、素晴らしいです。
そして、それがなぜ正しいのか、どうして美しいのかを、しっかりと
説明できるようになって初めて、表現に自信が持てると思います。
もちろん、それが本書を一読するだけで実現できるとは思いませんが、
意識する良いきっかけにはなると思います。
■構成
本書の構成は下記のようになっています。
※章タイトルは、本書のタイトルをそのまま引用
第1章:論理的な日本語の発信力を高めるためのトレーニング
・論理的発信力を具体例を交えて解説
・問いに対する回答意見の論理性をチェック
第2章:文章を書くための技術とトレーニング
・文章を分かりにくくしている要素を解説
・文章表現をよくするためのスキルを解説
第3章:美しい話し方と効果的なスピーチをするための技術とトレーニング
・効果的なスピーチの仕方を解説
・話すと書くの違いを解説
第4章:日本語の文法トレーニング
・日本人の文法ミスを演習問題を通じてチェック
・当然知っておくべき文法を解説
第5章:日本語の表記を学ぶ
第6章:手紙&ビジネスメールの書き方トレーニング
第7章:語彙力・漢字力トレーニング
第8章:最難関大学入試国語の問題にチャレンジ!
■コメント
本書の副題は、「スピーチ・面接・小論文に有効な日本語力」です。
"ビジネス"も入れておいても良かったのではないかと思いました。
本書自体はビジネス書では無いですが、ビジネスの根底には
コミュニケーションがあるため、本書のコンセプトは重要だと思います。